休職（終盤）

結局1ヶ月半休職を延長することにしました。休職中も病院が会社の近くだったのでたまに会社に顔を出していました。その時社長と話して「お前のペースで良いよ」と言われたので、そういう結論になりました。正直休職に入る前は3ヶ月あれば色々と考える時間もあるだろうと思っていましたが、3ヶ月ってあっという間でした。パチンコにハマッテしまったり、ダラダラと過ごしてしまったりと、無駄な時間（そういう時間もうつ病には必要なのかも知れません）が多かったからかも知れません。8月の後半になると「あと一週間で会社に行かなくては」という思いにあせりを感じ少し落ち込みました。それで思い切って社長にまだ休職したい旨を相談しました。
9月に入ってからは、好きな野球に行ったり、家の家事をしたりと自分なりに充実した生活を送ったと思います。でも自分の今後の事、これからどのように仕事をしていこうか等、考えは結局まとまりませんでした。
病院の先生に復職するにあたってどの様にすれば良いか相談してみたところ、まず会社に行くことに慣れることから始めてくださいと言われました。そして10月の中旬から復職しました。
やはり自分では正直もう少し休みたかったのが本音ですが、とりあえず人混みに出たりすることには慣れてきていたし（野球も行ってたし）、一度試しに行ってみて駄目だったらまた休めばいいやという思いで会社に行くことを決断しました。

休職（中盤）

だらだらとパチンコ三昧で休職も１ヶ月が過ぎました。どうにかパチンコ生活から抜け出さなくてはと思っていたのですが・・・。
それでも何とかしようと思いまず試みたのが好きな野球観戦（ベイスターズ戦）に極力行くことにしました。野球を見に行くとナイターであっても夕方の４時前位から並びますからなんだかんだ１日費やすんですよね。それにパチンコ行くよりお金を使わないですから。私はお酒は飲めるのですが、野球を見るときはコーラしか飲みません。
外野自由席が￥１，８００、コーラが４杯飲んでも￥２００、交通費が￥４２０（横浜スタジアムの場合）で済みます。休職中に首都圏でやったベイスターズ戦はほとんど行ったんじゃないでしょうか。

それと休職前からやろうと思っていた、部屋の掃除（整理）を始めだしました。やり始めるととまらないんですよね～。部屋の掃除をやることにより自分の頭の思考も少し変わり始めました。「自分は社会に必要ない人間」「何の取柄もない人間」というようなマイナス思考から、うちの奥さんだけからかも知れないけど部屋を掃除して、部屋が綺麗になる。「少しは役に立ってるな」というプラス思考が芽生え始めました。夕飯の買出しなんかもいかに安く買った材料を使いまわすかとか考え出し段々家事が楽しくなってきました。
でも正直、完全にパチンコを辞めれた訳ではありませんでした。回数は格段に減りましたけど。

そうこうしているうちに、８月も終盤に掛かってきました。一応休職期間の３ヶ月が迫ってきました。

休職(前半)

６月中旬〜８月末までの予定で休職に入った。休職中に何をやろうか、何個か考えている事があった。まず夫婦で旅行をする。これは私が前から行きたかった京都に行きました。
それから釣りに行く事。父親と一度しか行かなかった。１人でも行こうと思っていたが・・・。
それと家事。主に掃除や部屋の整理をやろうと思っていました。うちは共働き(奥さんも普通の会社の社員)なのでなかなか細かい所まで掃除が今まで出来ていなかったので、この長い休みの間にと思っていたのですが・・・。
休みの初日(平日)、結局テレビを見たり昼寝したりで１日が終わりました。やったのは、夕飯を作る事と飼っているウサギのゲージの掃除位でしょうか。次の日も、また次の日も・・・。
でも最初はこんなものなのかなと自分自身思い無理に何かしようとも思わなくなりました。
しかし、段々そんな生活サイクルも飽きてきた時に、パチンコに行ってしまいました。それからはパチンコに行く事が多くなりました。野球観戦(ベイスターズ)に行く時と週末は行きませんでしたが、何もやる事が無いと行ってはいけないと思いながらも、もう台の前に座ってました。勝つこともありますが、大体負けることが多いのがギャンブルです。そもそも私はうつ病ですから負けた時のへこみ具合はハンパじゃありません。
「なんて事をやってしまったんだろう」「やっぱり自分はどうしようもない人間だ」とか思いながら家路につきます。
私は休みの間、社会保険の傷病手当金というのをもらってましたが、そんなお金もみるみるなくなっていきました。でもまた次の日に同じ事を繰り返しているんです。

会社を辞める決意

もう自分にはこの仕事はできないと確信しました。
奥さんとも相談しました。奥さんは私の様子を見ていて前から辞めたほうが良いと考えていたようです。
今回は自分も辞めようと決心しました。
数日後、社長と話す場を設けてもらいその場で会社を辞めたいとの旨を社長に言いました。
一時間程度喫茶店で話した結果、とりあえず３ヶ月休職するという結論になりました。

社長からは、「辞めて他に再就職できる当てがあるのか」「本当に辞めてうつ病が良い方向に向かうのか」「再就職できたとしてもまたうつ病にならないと言う保証はないのではないか」というようなことを言われました。
正直、再就職する当てはなかったし、自分でも何の仕事をしたら良いのか解らなかった。
他の会社に行ってもうつ病が治る自身もなかった。
いくら奥さんが「最悪私が面倒をみる」と言ってくれていても、男としてそれは避けたかった。
そして最後に社長から、「社長としてお前を見捨てたくない」「休職が明けてまた同じような症状がでたらまた休職すればいいじゃないか」「うちの会社だったらうつ病でもクビにするような事はない」と言うようなことを言われました。
正直、一旦自分で会社を辞めるという決意をしたことを覆すことには戸惑ったのですが、そこまで言ってくれる社長、会社に甘えてみようと思った。

社員のみんなも快く理解してくれました。

そして６月の中旬からとりあえず３ヶ月ということで休職に入った。

仕事が忙しくなってきて

今年の初めぐらいからだんだん色々なお客さんから仕事が入り始め忙しくなってきました。
土曜日、日曜日も出ることが多くなってきました。（もともと現場管理等をする仕事なので休日出勤は多いほうなのですが）
私の仕事の流れとしては詳しくは書きませんが、平日にお客様や業者と打ち合わせをして段取りを組んで週末に現場に出てイベントをやるような流れです。
お客さんにも色々な性格な方がいて（当たり前ですが）当然自分と合わない人もいます。
もともと私はお客さんなどに電話したりするのが苦手で、特にそのような人には電話して確認や打ち合わせをしなくてはいけないのに躊躇してしまい、段取りが整わないままイベントをやったりもしていました。
ま～それでもなんとか問題なく仕事は進んでいました。

しかし、この頃から「やっぱり今の仕事を辞めよう」という思いが復活してきました。
ちょくちょく転職情報誌なども見るようになりました。
しかし情報誌などを見ているうちに自分は何ができるのだろうと考え出しました。ふっと自分は何の能力もない人間ではないか→社会に必要ない人間ではないかとネガティブな考えに変わっていきました。
その時からたびたび「死」という文字の映像が浮かび上がるようになりました。

４月～５月にかけて仕事の関係上忙しくなり、お客様に迷惑を掛けるような事も立て続けに起こりました。
それからはもう頭は真っ白、でもやらなくてはならないことは山積。週末のイベントのことで不安は最高潮。（当然段取りは中途半端）そして５月のある木曜日の朝、バスで最寄り駅に着いたとたんめまいがして改札の前で座り込んでしまいました。そして信頼の置ける上司に電話をしました。声を聞いたとたん涙があふれてきて止まりませんでした。上司からは「とりあえず今日は家に帰りなさい」と言われましたが、ホームで気を落ち着けて会社には行きました。（周りの人は「何だ」と思ったでしょうね）
そして午後に前に通院していた心療内科に行きました。
クスリを飲んで落ち着きました。
その週末の仕事（自分と合わないお客さんの現場でした。）は、ぐだぐだながらもなんとか乗り切りました。

パチンコ

パチンコは昔から趣味程度にはやっていました。パチンコって良い言い方をすれば、現実逃避出来るんですよね。だからうつ病の人が始めちゃうと本当にヤバいです。私の場合、ちょうど私の好きなアニメのエヴァンゲリオンという台があったので余計ハマってしまいました。結局私は信販系のキャッシングまでして打ってしまいました。今でもその借金は残っていますし、パチンコも行きたいです。必死で我慢して他の事に目を向けるようにしています。その事はまた別の機会に書こうと思います。借金はとりあえず自分でなんとか毎月返せる範囲なので返していきます。パチンコ行かないと案外お金ってあるもんだなと最近知りました。私の経験上、うつ病の人は特にパチンコには、１回でも行かない方がいいです。

通院を辞めてしまった。

ある日に病院を予約していた日に、打ち合わせが入ってしまい結局その日は病院に行きませんでした。それを機に通院を辞めてしまいました。電話も入れずに予約をすっぽかしたのでなんか行きづらくなってしまったんですね。通院を辞めてしまったので自ずとクスリもなくなり飲まなくなりました。それでも仕事は何だかんだこなせていけました。逆に私生活の方で金使いが荒くなっていきました。物に残るものならまだ良いのですが、パチンコやらキャバクラなどに散財してしまったのです。特にパチンコは行くまいと思っていても帰りに駅に着くと頭の中で勝手に理由付けして行ってしまうんです。キャバクラは奥さんにバレて大変な事になったのであっさり行かなくなりました。

通院しながら仕事

それから２週間に１度通院しながら仕事を続けていきました。仕事のボリュームを減らして貰ったのとクスリのおかげでそこそこやっていけました。会社側からも遅刻や早退を多少大目に見て貰っていました。でも自分の中では「この仕事は自分には向いてないんじゃないだろうか？」という気持ちで頭の中は一杯でした。日々の感情の波はあったものの、何ヶ月かしてクスリが１種類増えました。今までは、気持ちを落ち着かせたり、睡眠をとれるようなクスリでしたが、今回は少し仕事や他の事にに関して気持ちを盛り上げるようなクスリでした。確かに仕事に対してやる気は出てきました。それからは仕事を徐々に増やしていきました。売り上げもうつ病になる前より上がっていきました。社長や部長が気を使って仕事をまわしてくれる部分もあったのですが。

会社との話し合い

病院に行った翌週位に社長と話し合いました。医者からは最低３ヵ月程度の休養が必要な事、クスリを飲んでいるので朝が辛い事などを伝えました。社長の方からは家に引きこもってしまうより、仕事のボリュームを落として会社に来た方が良いのではないかという提案がありました。結局、１週間程度会社を休んでからとりあえず会社に来る事にしました。その時の私の気持ちは駄目だったら辞めてしまおうという開き直った感じでした。でも、そんな開き直りもクスリのおかげのような気がします。仕事の内容も自分には向いてないと思っていたので前からいつかは辞めようと思ってはいたをですが…。うちの会社は社員が少ない小さな会社なので１０年以上勤めていると情のようなものを感じてしまいなかなか言い出せないんですよね〜。

クスリ

病院を出て会社に戻りすぐ社長に相談しました。社長も正直戸惑いぎみでちょっと考えさせて欲しいとの事でその日は家に帰りました。家に帰り奥さんにそれまでの事を含め事情を話ました。泣いていました。気を取り直して夕食を食べてクスリを飲むました。１種類は胃薬。もう２種類は精神を安定させる薬でした。多少睡眠を補助してくれる成分も入っているようで、次の日は少し寝坊しました。朝食後クスリを飲んで会社に行きましたがいつもと気分違うんです。なんか冷静に物事を判断することが出来るんです。それからは前に比べて平静でいられるようになりました。風邪薬とか鎮痛剤とかってなんかその病気に対して効く事がなんとなく理解することが出来ていたんですが、精神的な部分にクスリが効くなんてびっくりしました。医者からは医学的に説明を受けていたのですが半信半疑だったので。今のクスリって凄いですね。